久米寺の紫陽花

久米寺(くめでら)
奈良県橿原(かしはら)市久米町にある真言宗御室(おむろ)派の別格本山。仁和寺(にんなじ)別院。霊禅山(れいぜんざん)東塔院と号する。久米部の氏寺ともいわれる。本尊は薬師如来(やくしにょらい)。聖徳太子の弟が眼病を患ったとき、ここで薬師如来に祈ったところ、満願の暁、二十五菩薩(ぼさつ)とともに薬師如来が降臨、たちまち眼病が治ったので、自ら来目(くめ)の皇子と称し、寺をつくったのに始まると伝える。あるいは、吉野で修行して神通(じんずう)力を得た久米仙人が創建、百数十年間住し、東大寺建立の際に諸国の大木や大石を仙術で運んだともいう。さらに、インドから中国へ密教を伝えた善無畏(ぜんむい)三蔵が住して、多宝塔を建立し、仏舎利と『大日経』を納めたという。空海は『大日経』の研究のため入唐(にっとう)し、帰国後ここで講讃(こうさん)したので真言宗発祥の聖地とされる。多宝塔は国の重要文化財。1月8日に初薬師、5月3日に二十五菩薩練供養大会式(ねりくようだいえしき)が行われる。寺の南方に益田岩船(ますだいわふね)という巨石がある。
紫陽花
久米寺

Updated: 2013/10/25
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